2016.06.10
今、このブログを見ている皆さんは、どの様に歯並びを綺麗にしようか考えている方達だと思います。治療方法はもちろん、費用や期間を気にしている方がほぼ全員でしょう。
矯正治療は、約1~2年で終わります。去年の正月の事を考えると一年が過ぎるのはあっという間ですから、矯正治療は、思ったよりも早く進むのかも知れません。
ところで、皆さんは、矯正治療が終わった後のことも考えていらっしゃいますか?
例えば、30歳で矯正治療を終えた方は、平均寿命まで50年近くもあります。皆さんは、その50年の間に「矯正治療がお口の健康に与える影響」を考えた事はありますか?
矯正は、将来にわたって、歯の悩みのない豊かな人生を送るための手段の一つです。矯正治療が終わった先のことを考えることが最も大切だと、私は常に考えております。
ですから、当クリニックでは、歯を削って無理やり歯並びをよくする”セラミック矯正” (矯正でも何でもありませんが…)を積極的には行いません。それは、神様が作った天然の歯には、「耐久性や清掃のしやすさ」がかなわないからです。同じ差し歯や詰め物を何度も交換した経験がある方もいらっしゃるでしょう。
また、歯と歯肉の健康を多少なりとも害する恐れのあるコルチコトミーなどの外科処置等も、患者さんが切望しない限りはおすすめしておりません。(私は矯正医ですが、口腔外科出身で、歯周病の認定医でもあります)
「自然に逆らわず、それを最大限に生かす」
それが日本人が愛する、北欧スカンジナビアのコンセプトです。そして、そのコンセプトは、矯正治療にも当てはまります。
「歯の健康をいつまでも保てる矯正」
「後戻りを極力させない矯正」
生涯にわたって、自然で綺麗な口元を保つことが私たちの目標であり、それは科学的根拠を正しく用いることで実現可能と私たちは確信しております。
その為には、矯正医には、矯正だけではなく、むし歯や歯周病、口腔外科などを含めた総合的な歯科の知識が必要です。私は、3年間の海外留学経験を通して、世界で最も歯科に関する知識を持った矯正医の1人であると自負しております。
目先にとらわれない「将来を見据えた矯正治療」を皆さまが選ばれることを切に願います。