2016.01.28
さて、今までの4回で、矯正治療難民にならないようにするためには、矯正治療前の「歯周病・むし歯・根管治療」がとても重要であることをお伝えしました。(包括的矯正治療の第1のポイント)
ところで、むし歯・根管治療をした後には、「詰め物か差し歯」で歯の失った部分を修復します。
(写真は差し歯)
では、矯正治療を行う場合、差し歯を入れてから矯正治療をした方が良いのでしょうか?
それとも、矯正治療が終わってから差し歯を入れた方が良いのでしょうか??
答えは、ケース・バイ・ケースですが、実は、ここがスウェーデン矯正歯科の強みである「包括的矯正治療」の第2のポイントです!
どの様なタイプ・形態・色の差し歯を入れるのかなどによって、歯の動かし方や差し歯を入れるタイミングが変わります。
ですから、矯正医が、最終的に入れる差し歯の特徴を知っていなければ、理想の位置に歯を動かす事が出来ません。
特に前歯に差し歯を入れる場合には、仕上がりに大きな差が出ることもあります。
矯正専門クリニックでは、それらの一般歯科治療を行わない所が多いと言われています。
しかし、矯正治療中に極力トラブルがない様にするため(第1のポイント)、また高いクオリティーの詰め物や差し歯を入れるため(第2のポイント)には、1人の矯正医が最初から最後まで治療を行うことが理想であると私達は考えております。
そして、全ての治療が終わった後の、メインテナンスも忘れてはいけません。
メインテナンスにも、科学的根拠があります。
ある報告によると、50歳までにメインテナンスを始めた方は、その後の30年間で、歯を失う本数の平均は1本に満たなかったとのことです。
矯正治療後の後戻り防止も兼ねて、歯を残すためのメインテナンスをお受け頂くことは、新しいスタイルの矯正治療(第3のポイント)であると私達は信じております。
(おわりに)
全5回にわたり、矯正治療難民を生まないようにする「包括的矯正治療」の概要をお伝え致しました。
①矯正治療を行う前の「歯周病・むし歯・根管治療」、およびその後の「差し歯治療」を責任を持って行う
②矯正治療後のメインテナンスにも自信がある
スウェーデン矯正歯科を皆様の生涯のパートナーとしてお付き合い頂ければ幸いです。