2016.01.25
最近、セカンドオピニオンでご来院される患者さんが後を絶ちません。
セカンドオピニオンとは、現在の治療の進行状況などを現在治療を受けている担当医とは別に、違うクリニックの歯科医師に「第2の意見」を求めることです。
何故後を絶たないのでしょうか?
理由は、現在受けている矯正治療に納得がいっていない、もしくは不安があるからです・・・
スウェーデン矯正歯科にセカンドオピニオンで訪れる患者様のお口の状態は、以下の2つにほぼ集約されます。
1. 治療計画が楽観的すぎて、目標とするゴールに到達できなくなっている.
2. ただ歯を並べるだけの治療になっていて、かみ合わせが不安定.
1.の場合、「予定治療期間が過ぎても、治療が終わる気配がなく、何か治療が後手にまわっている気がする」や「歯は真直ぐに並んではいるけれど、歯の正中線がずれている、または出っ歯になってきた」などの悩みを伺います。
2.の場合、「歯はきれいに並んだけれど、どこで咬んで良いのか分からない」や「上下の前歯同士で咬めない」などとお聞きします。
セカンドオピニオンは、それを求められる矯正医に責任ある言動が求められるため、これから治療を受けられる患者様の初回相談よりも時間と労力がかかります。
セカンドオピニオンで正確に現状を知ることは、患者様が希望されるゴールに早く到達するために必要なことですから、有意義なシステムです。しかし、正確な現状を知り落胆される方がいらっしゃるのも事実です。
そして、あまりにもいい加減な治療を見ることもあるので、正直私がショックを受ける事があります。
ところで、セカンドオピニオンに訪れた患者さんに「どの様に担当医(もしくはクリニック)を選んだのですか?」とお尋ねすると、「費用が安かったから」「すぐに終わると言われたから」と言う回答をよく耳にします。
一生に一度の矯正治療ですから、セカンドオピニオンが必要な状況にならないようにするためにも、治療を任せる矯正医選びは、ぜひ慎重に行って頂きたいと思います。