2016.01.30
矯正治療前の準備、つまり「歯周病・むし歯・根管治療」が適切に行われていない場合にも、矯正治療難民になりうることを第1回でお伝えしました。
今回は、根管治療についてお話します。
根管治療とは、歯の中にある神経の通る管(根管)を清掃・無菌化することを目的にした治療です。
歯が痛い時に神経を抜く(抜髄)、根管の細菌感染をきれいにする(感染根管治療)の両者を指します。
では、どうしたら患者様は、ご自身が適切な根管治療を受けてこられたのか分かるのでしょうか?
ずばり、「ラバーダムの使用の有無」です。
唾液の中には、細菌が億単位で存在するといわれております。
根管治療で、細菌を極力減らそうとしている時に、唾液が根管内に入ってきたら・・・細菌を注ぎ足してしていることになってしまいます・・・
それを防ぐために、ゴムシートを特殊な装置を使って歯の周りに固定し、唾液(細菌)が根管内に入るのを防ぎます。これがラバーダムの役割です。
ラバーダムの使用の有無で、治療の予後が全く違うのは、研究で証明されていますから、根管治療では必ず使用すべき器具です。
(まとめ)
根管治療には、治療の成功率を上げる注意点が多数ありますが、ラバーダムの使用が大前提です。
矯正治療中に痛みが出ないように、科学に基づいた根管治療を受けられることをお願いしております。
スウェーデン矯正歯科では、矯正治療中に痛みが出ないように、一般歯科治療の経験が豊富な矯正医が、確実な「根管治療」も行っております。
包括的歯科治療で皆様の矯正治療をしっかりとサポート致します。
【他人事ではない!矯正治療”難民”(第4回歯周病治療)につづく】