2015.12.21
ところで、もし歯周病がある歯を矯正治療で動かした場合、歯を支える骨や歯肉にはどのような影響があるのでしょうか?
私が留学したイエテボリ大学で行われた一連の研究によると、歯周病がある歯を矯正治療で動かした場合、歯周病がより悪くなることが分かりました。
(写真)歯周病と矯正治療の関係を確立した、ティランダー名誉教授(右)とエリクソン名誉教授(中)と石川(左)
ですから、矯正治療前には、歯周病を完全に治すことが必要です。
しかし、第1回でもお話しましたが、歯周病治療はとても難しいものです。もし、皆様の中で、
・治療をしているのに歯肉の張れがひかない
・歯を磨くとまだ血が出る
・歯のグラつきがひどくなった
・メインテナンスに通っているが、どんどん歯が無くなっていく
という事があったら、それは歯周病が治っていない可能性があります。
その場合には、矯正治療をする・しないにかかわらず「科学的根拠に基づいた」歯周病の治療が、ご自身の歯を残すためには必須になります。
◎当院は矯正歯科クリニックですが、スカンジナビアンアプローチによる「科学に基づく歯周病治療」を受けて頂くことができます。どうぞご利用ください。
(第4回「矯正治療を成功させるコツ」につづく)