2015.09.14
16歳男性、主訴は「上の前歯が一本ねじれている」でした。
この症例は、趣向をかえて治療前(上)・治療後(下)の顔写真から見てみましょう。
主訴の「前歯のねじれ」はもちろん直りましたが、何か笑顔の印象が違います。どこが違うか皆さんお気づきになりましたか?
実は、前歯のねじれだけではなく、「奥歯の位置」も直したからです!
治療前:
治療中:矯正装置は、上顎だけに付けました。
治療後:上の前歯はまっすぐになりました。 奥歯の位置が改善し、かみ合わせも良くなりました! 上下の正中線も一致しました。
院長のコメント: 治療期間は、9か月でした。 より部分的な矯正でも前歯をまっすぐにすることは可能でした。しかし、奥歯を外側に移動させて、奥歯と頬の間のスペース (Buccal corridor)を狭くすると、笑顔の更なる改善が望めたため、あえて上顎の奥歯にまで矯正装置を置きました。
この治療で一番時間がかかるのは、前歯1本のねじれを直すことです。それを待っている間に奥歯の位置も直してしまう、時間を有効に利用したまさに「一石二鳥」の治療だったと言えるでしょう。
部分矯正治療には、大きな「幅」があります。皆様の希望を伺った上で、より良い結果が得られる治療法を当クリニックではご提案いたします。(「部分矯正の秘訣」はこちら)