2015.08.31
9歳女児、治療依頼理由は「受け口」でした。患者さんの希望により、取り外し式の装置(床装置)で直すことになりました。
治療前: 上と下の前歯の位置関係が反対(受け口)になってます。
治療に用いた取り外し式の矯正装置。ネジを回すと上の前歯を前に押す力が加わります。
治療後: 上下の前歯の位置関係が正常になりました!
院長のコメント: 治療期間は1年でした。取り外し式装置を用いる治療は、ブラケット(固定式装置)を用いた治療よりも一見手軽なように見えます。
しかし、歯が動くにつれて装置がはずれやすくなったり、乳歯がグラグラしてきた際に装置をつけていると歯が痛いなど、煩わしいことも時にあります。また、お子様が装置を適切な時間使用しないと歯が全く動かず”いつまでも終わらない矯正治療”になってしまう可能性があります。
床矯正装置は、歴史のある素晴らしい装置です。しかし、10歳前後の小さなお子様にとって、自己管理が必要な治療は手軽な治療ではない場合があります。
患者さん1人ひとりに合った治療法を選ぶことが治療成功の鍵を握っています。