2016.08.01
国民の約3人に1人が、かみ合わせや歯並びの問題から、矯正治療の適応者であると言われております。
矯正治療と言うと、歯の見える部分に注目が集まります。しかし、実際歯が動いているのは歯の根の部分、つまり「歯肉で見えない部分」です。
ところで、日本の成人の約84%が、歯周病(歯肉からの出血、歯のグラつきなど)を罹患していると言われています。では、歯周病が起きる部分はどこでしょうか?
そうです、歯肉、つまり「歯の根の部分」で起きます。そこは、歯をかすくためにも重要な場所でした。
「歯周病に罹っている歯を矯正治療で動かすと、歯周病の進行が早くなる」という科学的根拠があります。ですから、矯正医には、歯周病を正しく知っていることが求められるのです。
当院で矯正治療を受けられる成人の患者様を調べると、多くの方が歯肉に何らかの異常を抱えております。ですから、矯正治療をお考えの皆様にとっても、歯肉の異常(歯ブラシ時の出血など)は他人事ではないと思われなます。
矯正治療を始める前には、歯周病に精通した矯正医が、歯周病の検査を正しく行うことが、将来起こりうるトラブルを未然に防ぐことにつながるのです。 (もっと詳しく知りたい方は、こちらもお読みください)