2016.04.05
16歳女性、主訴は「上の前歯が飛び出ている」でした。
この患者さんは、「出っ歯、奥歯の反対咬合、正中線のずれ」の他にも歯並びやかみ合わせに問題がありました。説明すると複雑になるので、今回は、治療前・後の写真を大まかに見比べてみましょう。
(横から見た写真) 出っ歯が改善しました!
(前から見た写真) 奥歯の反対咬合が直り、上下の正中線も一致しました!
院長のコメント: 治療期間は、1年10か月でした。
上顎前突(出っ歯)の原因は様々です。ですから、治療方法も様々あり、場合によっては抜歯をしない(非抜歯)で直せることもあります。
この患者さんは、かなりの出っ歯でしたが、3M社のForsus(フォーサス)と言う画期的な上顎前突改善装置を用いて治療する事で、非抜歯で理想的に歯並びと咬み合わせを改善することができました。しかし、この装置を使えば、どんな症例でも直せる訳ではありません。適応症を正確に見極めなければ、理想のゴールには一生たどり着けません。
◎私は、「臨床家のための矯正YEARBOOK 2015」という、矯正治療に関する有益な情報を歯科医療に携わる方々へ伝える本に、3M社の依頼によりForsusに関する論文を寄稿しました。
上顎前突の治療にも「科学」が存在します。そして、それを活かすノウハウやコツ、経験は専門医によって差があります。
科学に基づく経験で培ったノウハウやコツを活かした矯正治療を、スウェーデン矯正歯科では「自信」を持って提供しております。