2017.09.23
松屋銀座で開催されているリサ・ラーソン展に行ってきました。
陶芸作家のリサ・ラーソンは、スウェーデンに生まれて数々の作品を創作し80歳を過ぎた今もその意欲は衰えることなく、やさしくかわいい動物や素朴で温かみのある作品を作っています。
リサ・ラーソンのデザインは、なじみのある所で昨秋のユニクロのルーム・ウエアのデザインとなり、発売され人気がありました。
(ユニクロHPより)
今回、数々の展示物の中で、引きこまれた作品がありました。いつも可愛いモチーフを多く作るリサの作品の中で異彩をはなつ女性像です。今から約50年前1970年辺りに作られた作品です。
(リサ・ラーソン展のパンフレットより)
現在スウェーデンの女性の就業率は、EU諸国で最も高く75.7%だそうです。1970年代は現在のようではありませんでした。この作品は、当時リサの感じたスウェーデン社会へのメッセージだったのではないかなと感じました。
スウェーデンでは、この40年余りの改革で、子育てや高齢者福祉のシステムが整い、ずいぶん社会は変わりました。社会は変わりましたが、社会進出した女性には、新しい悩みや問題も出てきています。リサは、今ならばどんな女性像を作ってくれるのでしょうか?
ちなみに、当院の待合室にある船の陶芸もリサの作品です。
院長の留学していたイエテボリは港町。その港を思い出させてくれるヨットです!!
石川(紀)