
院長 石川 基
今、このページを見ている皆様は、どの様に歯並びを綺麗にしようか考えている方達だと思います。治療方法はもちろん、費用や期間を気にしている方がほぼ全員でしょう。
矯正治療は、約1~2年で終わります。去年の正月の事を考えると一年が過ぎるのはあっという間ですから、矯正治療は、思ったよりも早く進むのかも知れません。
ところで、皆様は、矯正治療が終わった後のことも考えていらっしゃいますか?
例えば、30歳で矯正治療を終えた方は、平均寿命まで50年近くもあります。皆様は、その50年の間に「矯正治療がお口の健康に与える影響」を考えた事はありますか? 矯正は、将来にわたって、歯の悩みのない豊かな人生を送るための手段の一つです。矯正治療が終わった先のことを考えることも大切だと、私は常に考えております。
ですから、当院では、歯を削って無理やり歯並びをよくする”セラミック矯正” (矯正でも何でもありませんが…)を積極的には行いません。それは、神様が作った天然の歯には、「耐久性や清掃のしやすさ」がかなわないからです。同じ差し歯や詰め物を何度も交換した経験がある方もいらっしゃるでしょう。
また、歯と歯肉の健康を多少なりとも害する恐れのあるコルチコトミーなどの外科処置等も、患者様が切望しない限りはおすすめしておりません。(口腔外科出身の私ですが…)
「自然に逆らわず、それを最大限に生かす」
それが日本人が愛する、北欧スカンジナビアのコンセプトです。そして、そのコンセプトは、矯正治療にも当てはまります。
「歯の健康をいつまでも保てる矯正」
「後戻りを極力させない矯正」
生涯にわたって、自然で綺麗な口元を保つことが私たちの目標であり、それは科学的根拠を正しく用いることで実現可能と私たちは確信しております。
その為には、矯正医には、矯正だけではなく、虫歯や歯周病、口腔外科などを含めた総合的な歯科の知識が必要です。私は、3年間の海外留学経験を通して、多くの歯科に関する知識を持った矯正医の1人であると自負しております。
目先にとらわれない「将来を見据えた矯正治療」を皆様が選ばれることを切に願います。
経歴
1994年 | サレジオ学院高等学校 卒業 |
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2001年 | 国立 新潟大学歯学部 卒業 |
2001~2006年 | 国立 東京医科歯科大学 顎口腔外科分野 所属 |
2006~2011年 | 石川歯科医院(神奈川県横浜市)勤務 |
2011~2014年 | スウェーデン王立イエテボリ大学矯正歯科専門医育成コース 留学 |
2014年 | 王立 イエテボリ大学矯正歯科専門医育成コース 卒業 スウェーデン矯正歯科専門医ライセンス 取得 |
所属
- World Federation of Orthodontists
- European Orthodontic Society
- American Association of Orthodontists
- 日本顎関節学会(専門医)
- 日本歯周病学会(認定医)
- 日本矯正歯科学会
- 弘岡秀明歯周病学コース インストラクター
医療としての「矯正治療」にかける想い
「人の役に立てる仕事をしたい」と思い、私は歯科医師の道に進みました。
大学時代は、歯学を学ぶのと同時に、夏はサッカー部、冬はスキー部で汗を流し、チームワークと個人力のバランスの大切さを学びました。その後、大学を卒業して、東京医科歯科大学で口腔外科の研修を5年間していた時に、大学内外に生涯の師となる素晴らしい先生や先輩、友人に出会えたことは、今でも私の心のより所となっております。
そして、それらを通して、歯周病治療やインプラント治療に関する研鑽を積んでいく中で、患者様が心から満足される包括的な歯科診療(チームワーク)には「矯正治療(個人)」の役割が鍵となることを実感するようになりました。私は、矯正治療の講習会などに参加し必死に勉強をして、矯正治療を少しずつ日常の臨床に取り入れてはいましたが、そのレベルは、自分自身が納得のいくレベルではなく、どうしたら患者様により良い歯科治療を提供できるか、日々もがいておりました。
「そのモヤモヤを抱いたまま歯科医師人生を終えたら一生後悔する」という思いが、歯科医師歴10年目にしてついに爆発し、本格的に矯正治療のトレーニングを受ける決意をしました。
日本人で2人目、スウェーデンで矯正専門医を取得
どうせ学ぶのであれば、世界最高の教育を受けたい。35歳で入学試験を受けて「現代歯科医療の聖地」であるスウェーデン王立イエテボリ大学への3年間の留学をしました。子どもも2人おり、周囲からは「今さら留学?」という声も聞かれましたが、私はその時「なぜ私の歯科医師人生にスウェーデンでの3年間が必要なのか」が明確でしたので、あまり気になりませんでした。とにかく「自信をもって患者様に最高の歯科医療を提供できるようになりたい」という思いが体中からみなぎっておりました。
スウェーデン式の矯正治療とは、正しい診査診断を行い、科学的根拠に基づいて適切な戦略を立てるものです。それは単純ではありますが、科学を常にアップデートしながら、高いレベルで実際に患者様に治療を提供する事はとても難しいことです。
私は、10年の一般歯科の臨床経験と多少の矯正治療経験を持っていたので、言葉や人種の壁に悲しくなる事もありましたが、矯正治療をとても有意義に納得のいくまで学ぶことができました。そこで「同じバスケットに入ったパン(同じ釜の飯の意!)」を食べた仲間達と、そして家族4人で過ごした異国の地での思い出は、私の人生の宝物です。
そして、スウェーデン王国公認の矯正専門医ライセンスを取得した現在、スウェーデンの矯正治療で使われる「科学的データ」を用いて、かつ一般歯科の「ノウハウ」を知って治療する矯正医は、私以外いないと思います。
当院にしかできない「矯正を有効に活用した包括的な歯科治療」を皆様に自信を持ってご提供いたします。
もちろん、「矯正治療」単独の治療もおまかせください。

矯正治療をうまく取り入れた包括的な歯科診療を
日本国民の体の健康に対する意識はますます高まり、それを叶えるために日本の医療レベルは世界に誇れるものになりました。
では、皆様の体の大切な一部である「お口や歯の健康」に対する意識はいかがでしょうか?
留学していて残念だったのは、「日本人は虫歯が多く、歯並びが悪くいので口元が美しくない」というのが当たり前のように語られていたことです。矯正治療をエッセンスとした「科学に基づいた包括的歯科治療」を日本でも行い、皆様がもっと健康になるお手伝いができれば良いなと願ってやみません。
※当院では、矯正治療だけではなく、スウェーデン・イエテボリ大学方式の科学的根拠に基づいた「歯周病や虫歯治療」も行っております。歯や歯茎でお悩みの方もどうぞお気軽にご相談ください。
歯科医療のキーステーションとして
開業するにあたり銀座という場所を選んだのは、患者様が通院しやすい立地である点はもちろん、昔から情報発信のキーステーションとしての役割があったからです。
インターネットの発達に伴い、様々な情報が手に入るようになりました。矯正治療に関する情報を見てみると、真実から逸脱し始めているのではないかと思うことがあります。しかし、皆様が必要としているのは、科学に基づいた正確な情報だと私は思います。
そこで、私達は、スウェーデン矯正歯科に通われる患者様に、矯正治療を含めた理想的な歯科治療を提供することはもちろん、皆様のお口の健康にとって「役にたつ」科学に基づいた情報を、医院ブログや症例ブログなどを通じて分かりやすく発信していきたいと思います。皆様のお役に立てるように全力を尽くしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

☆クイズで分かる「科学的データのトリック」
例えば、まったく同じデータを用いて作られた2つの天気予報があります。
a) 当たる確率 60%
b) 当たる確率 30%
皆様ならどちらを選ばれますか?
普通は、a)を選びますよね。
しかし、私はb)を選びます。何故なら、外れる確率が70%だからです。
つまり、b)の予想と逆のことをすれば、a)よりも当たる確率が高いのです。
これは1つの例ですが、科学的データを用いるには、いろいろな事に気を遣うものなのです。スウェーデンで洗練された、科学に基づく矯正治療を「まごころ」を持って皆様に提供いたします。
【副院長】 歯科医師 石川 紀子
(担当) 小児歯科・歯列矯正
(経歴)
2002年 日本大学松戸歯学部卒業
2002~2006年 日本大学松戸歯学部小児歯科学講座 所属
2006~2011年 石川歯科医院(神奈川県横浜市)勤務
2013年 王立イエテボリ大学 小児歯科講座 研修
(所属学会)
日本小児歯科学会
(メッセージ)
女性やお子様が安心して通院できるように、自身の子育て経験などを生かしながら、精一杯頑張って行きたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。